ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

年詠み2019

 

 

2019年は

終わりと始まりを繰り返した1年だった

 

 

 

ーーーーーー年詠みーーーーーー

 

 

生きることを決めた冬。

 

人生でひとつの「、」を付けた春。

 

念願の「SANNINSHOW」参戦。

目標としていた観客席。

大号泣から始まり笑顔で終わったあっという間のトークイベント。

 

会いたかった人達とたくさん笑った。

 

初めて見る景色も横目に

気が遠くなるほどの長距離運転。

心の中で“ここから始まるんだ”と

これから待つ試練に立ち向かう、

そう心に決めた

 

 

はずだった。

 

 

 

他県に引越し、

行き交う人の歩みの早さに呑まれ

動けなくなった。

社会復帰をしても

病気が悪さをする。

週末は茨城と宮城を往復して

派遣の仕事で食いつなぐ。

そんな生活は二ヶ月もたなかった。

職を失い

“やっぱり、無理なんだ”と

己の弱さを悔いた。

 

食べるものもなくて

ようやく有りつけたバイト先。

手取りで貰った給料は

茨城と宮城を往復するガソリン代に消え

茨城にいる友達や

派遣バイト先の仲間が

食べるものを分けてくれた。

 

大事に、大事に食べて

残りはうまい棒1本で過ごした。

 

茨城に戻るお金もなくなって

悔しくて惨めな思いを

血が出るくらい拳で握りしめて

選択した「生活保護」。

 

市から支給される、

賞味期限が切れた試食用の小さなカップラーメンを食べた。

 

灰皿から一口でも吸えるタバコを探して

身体は糖分を求めて限界を訴えて

市から支給された乾パンを食べて。

中に入っている氷砂糖がご馳走だった。

小さな野菜ジュースさえ身体に沁みた。

 

力の入らない身体を必死に起こして

市からの提案で仙台市内に引越し。

 

生活必需品は市が負担してくれた。

 

生活保護を続けることを

強く勧められたけど

もう一度挑戦することを決めた夏。

 

それが今の本職。

 

葛藤と憤りを感じながらも

インターネット回線の

コールセンター業務は楽しかった。

誇りだった。

1度は眠った積み上げた知識が飛び起きて

頭の中で弾んでいた。

 

それでも。

 

ユーザーの質の違いに

心は悲鳴を上げた。

 

それでも。

 

ようやく掴んだ仕事を

簡単には手放したくなかった。

 

季節は秋になり

心を開ける先輩の存在に気づいた。

“ひとりじゃない”と

言い続けてくれた。

 

同期とも手を取り合って

なんとか踏ん張った。

 

 

その矢先に部署替え。

 

 

今までの部署は役目を終え

センターから消滅した。

新しい部署でまた

“初めまして”がやってきた。

 

その部署の人達は

センター1、明るいかもしれない。

次第にそう思うようになった。

 

慣れない業務の知識の多さ、

ディスプレイと睨めっこして、

ほぼ1日タイピング。

異動した部署は“チャット担当”だから。

 

 

そして季節は冬。

 

東北の冬は痛い。

寒いを通り越して身体に刺さる。

いろんな人にアドバイスをもらって

東北の長い冬に挑戦中だ。

 

 

 

 

 

 

いろんな場所で

“はじめまして”と“さよなら”を。

 

そんな目が回るような1年で、

身体も心も許容範囲を大幅に超えた。

 

もうしばらくいいかな…とさえ思う。

 

回復できないまま

新しい年を迎えようとしている。

 

 

仕事漬けの年越し、年明け。

しばらく休めそうもない。

 

 

それでも。

 

 

食べるものがある幸せ。

食べるものを買える幸せ。

【給料日】がくる幸せ。

【身体が動く】幸せ。

会いたい人に会える幸せ。

 

いろんなことに幸せを見つける。

 

 

人間関係に疲れたし

嫌気がさしてるけど、

それは特定の誰かであって

いま私の周りにいる人全員じゃない。

 

生きることを諦めようとしても

会いたい人たちがいるから

踏みとどまる。

 

やりたいことがあるから

やらなきゃいけないことと向き合える。

 

たとえそれが

身体のタイムリミットを縮めたとしても

後悔はしない。

 

精一杯やったと、初めて言える。

 

 

来年もそんな

“いつか来る終わり”のための

誇れる足跡になればいい。

 

そうなるために

私は自分に課せられた“宿題”に挑む。

 

 

空で待つ人たちと

答え合わせできるように。

 

 

来年も自分の人生を解き続ける。

 

 

 

ーーーーーー年詠みーーーーー