ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

月詠み/10月編

 

10月の終わりと共に。

私は30代の第1歩を踏み出す。

そんな不思議な感覚の中、

20代最後の1ヶ月を振り返る。

 

ーーーーーー月詠みーーーーーー

 

月末に厄介な人が一時帰宅することを知り

私は『それまで存分に楽しもう』と

心に決めた。

 

Twitterを通じて仲良くなった仲間が

早めの誕生日を祝ってくれた。

念願の激うまオムライス。

予想もしなかった誕生日プレゼントの数々。

からしたら、

集まってくれたこと自体が

何よりものプレゼントだ。

 

ホタテ

青磁すぁん

さしみ

 

本当にありがとう。

 

 

次の週には

とある仲間に会いに行った。

そこで見た知らない街。

そこで見たその仲間の笑顔。

どんな服を着て

どこから来るかも分からないその人を

遠くからでも一目で見つけられた。

他愛もない話をして、

大衆居酒屋で初めて口にする食べ物。

 

その人と過ごした時間は全てが新鮮で、

でもずっと前から知ってるような

不思議な感覚だった。

空気が澄んで運転越しに見える星空。

 

私は全部、忘れない。

 

 

そしてその次の週には

またまた初対面のフォロワーさんと。

キャスで同じアイナナファンと知り

会うのが楽しみだった。

 

天真爛漫で

それでいて優しくて、

より一層好きになった。

ぞんちゃん。ありがとう。

 

全ての幸せスケジュールを終えた日。

私は絶望の闇に飲み込まれた。

 

幸せスケジュールを終えたあと

『このあとの日々は

終わりへのカウントダウン』

 

そう思った。

 

厄介な人が帰ってくる。

それまでのカウントダウンが

始まったのだ。

 

気づいたら

前方を走る車がウィンカーを出して

除速しているのにも関わらず

私はアクセルを踏み込んでいた。

 

咄嗟に急ブレーキをかけたが。

『自分を壊してしまいたい』

その衝動に負けそうになった。

 

 

それからの日々は

刻々と迫るタイムリミットに

怯える毎日だった。

 

見えない恐怖。

目に見えてる恐怖。

 

私は息を出来るのだろうか。

 

 

その不安は今でも消えない。

 

 

それでも、

『絶対に戻ってこい。』

 

そう言ってくれた人の存在を思い出す。

 

 

ただ上着を羽織っただけの軽装で

地元の海へ車を走らせた。

理由も分からない涙が流れた。

 

『戻ってこい』

 

その言葉だけが残っていて

気づいたら海を通り越し、

中学から社会人になってからも

何かあると立ち寄る場所へ。

 

遠くに道しるべのように灯る

フェリーターミナルまでの道。

中学時代、駅伝の練習で走った。

 

いつものベンチに座り

その景色を眺めながら

中学時代を振り返っていた。

 

毎日通った通学路。

卒業アルバムのクラス写真を撮った光景。

 

部活へ行くために

毎日自転車を漕いだ道。

 

部活仲間と自転車で砂浜まで行き

誰が長く砂浜を自転車で漕いでられるか。

そんなくだらない遊びをした。

 

この場所で泣いて。

この場所で歌ってきた。

 

当時の私が隣に座ってるような

そんな感覚だった。

 

この水平線の先に

どんな世界があるのか。

私の居場所があるのか。

 

中学生の私が問い続けたこと

15年経った今も問い続けている。

 

 

『戻ってこい』

『お前の居場所になってやる』

 

その言葉が

同時に脳内で繰り返される。

 

生きることに疲れた私に。

足掻き、這い上がることに疲れた私に。

寄り添ってくれる言葉。

 

ただ噛み締める。

 

 

私が今まで生きてきたのは

この人と出会うためだったんだと。

そんな風にも思った。

 

 

ただ息をして、

この世の不条理に絶望して、

家族に棄てられ

今度は自ら家族を棄て。

 

それでも生きてきた意味。

 

これから生きていく意味。

 

 

揺らぐことはあっても、

また抗おうと思える不思議な力。

 

その言葉を

届け続けて欲しい。

 

 

私は危うい光。

 

自分じゃ見つけられない

生きることの素晴らしさ。

 

これから見たい景色。

 

その言葉を胸に、1歩踏み出そう。

 

 

踏み込んだ先が例え地獄でも。

 

 

また這い上がろう。

 

 

帰る場所があるのだから。

 

 

ーーーーー月詠みーーーーー