ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

節目ー30年目ー

 

平成30年11月1日。

 

本日。30歳になりました。

 

20歳からの10年間はあっという間で。

人生を変えた出会い。

愛情を与えてくれた人との出会いと別れ。

友情を証明してくれた人たちとの別れ。

 

東日本大震災

 

多くの同僚を亡くし

壊れていく世界の中で

自分もあの瞬間、壊れたこと。

 

地元を離れ埼玉で過ごした月日。

流星群を見た真冬の夜。

そこで過ごした仲間たちの門出と共に

祖母の他界。

 

地元に近いところへ戻り、

就いた職は天職だった。

 

這い上がって、足掻いて、

それでも

母からの暴力、横暴さに抵抗することなく。

ただ息をして。

仕事にのめり込んだ年月。

 

ただ命尽きるのを待っていた。

 

そんな私に時間を費やし

1つずつ私の鎖を解いてくれた、

姉さんとの出会い。

 

ようやく家族の呪縛から解放されたのに

その反動は大きく。

立ちはだかったのは病だった。

 

薬の副作用に勝てる訳もなく、

「死んだ方がマシだ」と何度も思った。

 

それでも、

這いつくばってでも職場に行った。

東日本トップ10に入るほどの偉業を

2年連続で獲得し、

順調なほどの出世街道を走ってた。

負ける訳にはいかなかった。

 

這いつくばって、もがいて。

それでも病は悪化するだけ。

お客様の声を聞いただけで、

パニックになり発作を起こした。

 

出世街道を走った先は崖だった。

 

業務を変え、サポートに徹して

悔しさを何度も飲み込んでは泣いた。

 

会社が出した答えは

「不適合者」

 

世界はまた崩れて行った。

 

為す術もなく。

ただ一日が終わるのを暗い部屋で待った。

『こんなものさえ無ければ』と、

薬を大量に飲むのが習慣になった。

目が覚める度に絶望した。

 

『死なせてくれないのか』と。

 

そんなとき、【三人称】を知った。

 

笑いながら泣いていた。

『まだ私は笑えるんだ』と。

『この人達に会いたい』と。

 

そこからの日々は小さな光を

どれだけ掴めるのか。

それだけを考えた。

 

同居人からの暴力、暴言。横暴さ。

 

また私は鎖で縛り付けられていた。

それでも、

【三人称】があった。

 

悪化していく病を抑えるため

入院していたときも

頭にあるのは【三人称】。

『早く動画が見たい』それが励みだった。

 

それからの出会いは凄まじかった。

辛いこともあった。

【三人称】しかフォローするつもりはなくSNSというものをよく分からずでいた。

それでいいとも思っていた。

 

そんな私なのに繋がっていく輪は

とてもキレイだった。温かいと感じた。

 

 

『病人はイベントにくるな』

そう言われたこともある。

『あなたを見てると辛くなるから』と、

ブロックされたままの人達もいる。

 

たかが、ネットの世界。

 

でもそのネットの世界で、

私の世界はまた少しずつ構築された。

 

 

そして。

ネットの世界から現実世界へ。

〈仲間〉と呼べる人達がいる。

〈親友〉だと言ってくれる人がいる。

〈お姉ちゃん〉と私を慕う人がいる。

 

「お前の居場所になってやる」と、

受け入れてくれた人がいる。

 

 

今までの人生の中で手にしたことの無い、

ステキなものをたくさんもらった。

 

 

それでもなお、

生きることを捨てたい私がいる。

 

『もう十分幸せだよ』と

もう1人の私が言う。

『幸せのまま消えようよ』と

もう1人の私が囁く。

 

 

たくさんの方が祝ってくれた、

私が生まれた今日という日。

 

 

この温かい気持ちのままで。

幕を下ろせたら。

 

 

今もこのブログを書きながら思う。

 

 

私を待つ人がいる。

信じて待っててくれているはずだ。

 

 

私は戻れるのだろうか。

 

 

『この人がいるなら生きていたい』

『私がこの人の近くにいよう』

そう思えた自分に戻れるのだろうか。

 

 

何度でも甦る痛み、苦しみ。

母の顔、同居人の顔。

「早く死んでくれ」と言われ続けた日々。

私を殺して欲しいと願い続けた日々。

 

あの頃の自分が囁くんだ。

 

「お前は生きる価値もない」

「自分を壊せ。全てを壊せ」

 

 

そんなもう1人の私に勝てるのだろうか。

 

 

30歳を迎えた今、

より一層その声が大きくなる。

 

 

それでも。

 

 

もう1人の。多分、本当の私は

「できる限り立ち向かえ」と叫ぶ。

 

今までだって1人で這い上がってきた。

1人で必死に足掻いてきた。

 

 

でも。今は1人じゃない。

 

 

葛藤の中で迎えた節目。

 

どこまで闘えるだろうか。

 

 

抗い続けよう。

その先に待つ光を掴みに行こう。

たとえ小さな光でも。

 

それは優しくて温かい光。