ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

年詠み2020

 

今年はどうだったのかなぁ

なんて考えても…

 

 

『大変だった』ですね、みんな。

 

だけど

明日は来る

 

ーーーーーーー年詠みーーーーーーー

 

通信会社の繁盛期は

いつもの繁盛期とは違った。

 

 

世界を黒く染めた病。

 

 

誰もが何かを失い

見失い

苦しみ

人の優しさが染みて

人の醜さが際立った。

 

助け合う人達の隣では

見知らぬ人に罵声を浴びせている。

 

毎日10時間を超える業務に追われながら

謝り続ける日々。

 

誰に何を謝ればいいのか

分からなくなった。

 

誰が悪いとか

システムが悪いとか

そういう事じゃなくて

こうなってる世界の危機で

誰もが辛いはずなのに

 

感覚が麻痺していった。

 

そして身体も限界を超え

左手の肘から薬指と小指にかけて

痺れるようになった。

 

ピリッとする痺れから

すぐさま激痛が走る痺れにかわり、

数分で落ち着いていたはずが

数時間へかわり

数日続くようになるまでに

時間はかからなかった。

 

利用者のサポートをするはずなのに

怒られるために出社し

家に入った瞬間

痛みと痺れで疲弊した身体は力が抜け

玄関先でよく、しゃがみ込んだ。

頭の中では

送信されてくる罵声の数々が浮かび

横になると痺れは増し

眠れない日々も続いた。

 

センター内も姿を変え

窮屈になった。

個人情報を取り扱うコールセンターは

出社しなければならない。

誰にも文句のひとつも言えない。

会社が悪いわけじゃないから。

 

きっとみんなも

そうだったんじゃないかな。

 

みんな、本当に頑張ってる。

 

 

振り返ればそう思える。

でもその時は

そんなふうに思える余裕はなかった。

 

きっと、みんなそうだと思う。

 

 

 

 

整体の先生と相談して、

チャット業務からの異動を願い出た。

まだ声を使っていた方が

身体は楽だからだ。

左腕をデスクにのせることすら

出来なくなっていたそんな状態で、

長時間ハードなタイピングは

もう無理だった。

 

異動先は光回線

テクニカル部署だった。

 

そこには

慕っている先輩もいた。

 

研修が修了して

1人で応対するようになり

少しずつ部署に慣れ始めた頃、

先輩と相談して

別の先輩2人と上司2人を呼び

病気のことを打ち明けた。

 

打ち明けたのは『心の病気』のほうだ。

 

過剰な保護はなく、

あくまでも私の判断に委ねてくれる。

 

業務が難しい精神状態のときは

SVの1人は自席の隣に私を座らせ

ひたすら世間話をしてくれた。

 

もう1人の上司は

いつも『宿題』を与えてくれる。

 

「このアニメ観て」と。

 

そうやって少しでも

[明日]をくれる。

 

職場から喫煙所が撤廃されてからは

喫煙車に集まる。

それも[明日]に繋がる。

 

私がいないと

先輩がタバコ吸えないから。

そんなことで?!って

思われるかもしれないけど、

紙タバコOKの車は今や貴重なのだ。

 

そんなこんなで

なんとか[明日]を見据えて生きている。

 

今はそれでいいと思っている。

 

 

今日の先に明日はない。

明日の先に未来はない。

 

 

今日生きられたのなら

明日はやって来る。

 

どんな明日も。

 

 

それが辛い明日でも

[昨日]になれば笑えるのなら。

 

もう少し

見ていたいとも思う。

 

 

どんな明日になるのか。

 

 

どんな1年になるのか。

 

 

見てからでもいいと思っている。

 

 

見ないと分からないから。

 

 

生きていたいと思う未来なのか。

 

 

それを見た先の自分が

何を思うのか。

 

 

また1年後、ここに綴ろうと思う。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー年詠みーーーーーーー