ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

月詠み/5月編<2019>

 

これほどに人生を大きく変える月が

今まであっただろうか。

そして。

私は笑えるのだろうか。

 

ーーーーー月詠みーーーーー

 

令和元年。

たくさんの書類から【平成】の文字は消え

【令和】となった。

たったの31年と4ヶ月で

その役目を終えた【平成】。

私の人生もまた、

ひとつの役目を終えた。

 

ようやく掴んだ新しい職。

ようやく見えた自由。

 

それらはいとも簡単に

この手から離れていった。

 

ゲームのように

【ふりだしに戻る】ならよかった。

ゲームのようにいかないのが人生。

私は奈落の底に堕ちた。

 

どう這い上がればいいのか。

這い上がれるのだろうか。

遠くに点のように見えるだけの光。

近くで大きく光っていたはずのに

簡単に遠ざかる光。

 

もう諦めていた。

 

私には無理だったのだと。

そう言い聞かせた。

 

だけど。

 

新しい出会いがあった。

 

知人の紹介で始めたアルバイト。

そこには

こんな私でも受け入れ

笑いあってくれる人達で溢れていた。

私が立っているのも精一杯なときも

ただ待ってくれていた。

私が無理に笑っていることに気づいても

変わらず話しかけてくれた。

 

この新しい場所に連れてきてくれた人が

1番私のそばにいてくれた。

どんな私でも。

声をかけ続けてくれた。

私が笑っていても。泣いていても。

 

そして、

長年私を支え続けてくれている人は

私に『死ぬな』と言った。

どんなに辛くても、苦しくても

私は連絡をしないでいたのに。

見抜いていたようだった。

 

 

それから

市の福祉センター。

これからどうしていくか

親身になって考えてくれた。

<フードバンク>という制度を適用し

賞味期限切れの食料を分けてくれた。

バイト以外、誰かと話すことも無く

ただ夜になるのを待っている私に気づき

『ここに電話してきていいんだよ』と

『ここに来ていいんだよ』と

寄り添ってくれている。

 

 

いろんな人の優しさに触れて

もう少し…もう少し、

そう思うようになった。

 

自分がどこまでできるのか。

できる限りのことはしようと。

 

 

でも。

 

 

 

この世は残酷で冷酷で

足掻く足をもぎるように

私をさらに深い底へ引きずり込んでゆく。

 

 

 

私は明日から迎える6月。

家が無くなるかもしれない窮地にいる。

今住んでいるアパートから

退去しなければならないのだ。

 

7月からは福祉センターの力を借り

引っ越す予定だ。

だが、今、住むところがなくなっては

私は路頭に迷う。

シェルターはあっても

そこに入れば仕事が出来ない。

荷物も車も持っていけない。

完全な隔離だ。

 

もしかしたら

来月からこのblogも

更新できないかもしれない。

 

 

私は息すらしていないかもしれない。

 

 

そんな

更に深く、小さな光さえ見えない底で

明日が来ることを願う。

 

 

 

 

 

明日があるなら。

私は笑うから。

 

ーーーーー月詠みーーーーー