ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

親友とは

 

 

12月8日。

 

東北にいる親友の元へ。

 

出会いは18歳。

初々しい新社会人。

右も左も分からない18歳。

 

そんなとき、

『同期』として出逢った。

 

1週間の研修(隔離)生活で

たまたま同じ部屋。

たまたま同じグループ。

 

それだけだった。

 

そして、

たまたま同じレジ担当に配属。

 

毎月2回の研修で会う程度。

 

配属された店舗はもちろん、

バラバラで。

会うこともなかった。

 

 

かつ、

 

 

東日本大震災のときに、

携帯のSIMカードを粉砕して

家出した時点で

同期の連絡先も消えた。

 

 

はずだった。

 

 

でも。

 

 

コイツだけが何故か残った。

 

 

LINEの『友達かも?』の機能で

たまたま引っかかった。

 

 

とはいえ、

 

特に連絡することもなかった。

 

 

出会いから12年。

 

プライベートで遊んだことは

1度もない。

 

 

でも今年。

節目を迎えると同時に

自分の道を歩こうと決めた。

その新天地として選んだ場所が

たまたまコイツの家から

20分くらいの距離だった。

 

 

そして、12月8日。

 

 

8年振りに再会した。

 

 

緊張するかと思った。

何を話そうか考えてた。

 

 

でも、いざ顔を見たら。

 

 

何も変わらなかった。

 

 

会話のテンポもノリも

18歳の頃と変わらない。

 

8年も会ってないなんて

思えないくらいだった。

 

 

出会って12年。

初めて家に泊まらせてもらったけど

実家に帰ってきたような

不思議な感覚だった。

 

 

特に優しいわけでもない。

私とは真逆で

向上心もなければ

流れのままに生きているタイプ。

 

たまーに電話かかってくると

大概恋愛の話で。

何度も叱った。

 

私の声を『イケメン…』と。

叱られてる最中なのに

呑気に『ぽンが男だったらよかったのに』

『それだったら絶対彼氏にしたい!』

なんて言うような奴だ。

 

呆れるくらい呑気。

 

 

でも

波長が合う…というか。

気張らなくていい…というか。

 

それは昔からで。

 

再会しても何も変わってなかった。

 

 

18歳の頃に戻ったような気分だった。

 

 

気がつけばコイツが1番、

付き合いが長い。

 

どこかに出かけた…とか

そんなありふれた思い出はない。

 

 

新店オープンの援助のため

ビジネスホテルで2泊3日するとき、

コイツも援助に来てて

同じホテルで。

 

コイツの部屋に入り浸ってた…

という思い出くらいだ。

 

 

 

ビジネスパートナー。

同期。

元同僚。

 

 

どの呼び方もしっくりこない。

親友に変わりはないのだけれど。

 

 

 

 

会ってなかろうと

遊んでなかろうと

 

そういうことで築き上げる必要もなく。

 

ただ、

苦労を共にした。

研修期間にバカやった。

 

 

それだけ。

 

 

それだけで充分すぎるほど

コイツとの繋がりは強い。

 

 

本当は切れてたはずの繋がり。

 

 

それでも今もなお繋がっていて、

これからようやく、

共に過ごす時間を増やしていける。

 

 

 

 

『深友(しんゆう)』。

そう呼べるたった1人の存在だろう。

 

 

最高の親友であり、深友。

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道。

 

雪に降られながらも

一般道を走っていた。

 

高速道路に乗り換え

見上げた私の頭上には

キレイなオリオン座が

すぐ近くにあった。

 

とっても大きくて

このまま飛び込んでいけるんじゃないか

 

そう思ったくらいに。

 

 

minato。

 

 

護ってくれてありがとう。