ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

生きる世界

 

この生まれおちた地を離れるタイミングで

たまたま行き続けられた派遣先で

いつの間にか必要とされていて。

 

1人でいいと

誰かと仲良くしようなんて

思ってもいなかったのに。

どうせ居なくなるんだからと。

私のことなど誰も知らないまま。

やれることをやればいい、そう思ってた。

 

でも気づいたら

私の周りには必ず誰かがいて

くだらないやり取りをする仲間がいて

初めて現場に来た人の

先頭に立って教える側になっていて。

 

「週末にまた会える」と

当たり前のように

私のことを待つ仲間達がいる。

 

この地から離れることを

引き止めるかのように。

 

この地から離れると決めて

自分の道を歩くと決めて。

無茶なことをしようとしている私への

ささやかなプレゼントだと思っている。

 

慣れない土地で

初めましての職場に行く。

これがどれほど私の心の負担になるか。

 

分かっていてこの道を選んだ。

分かっているからこそ、選んだ。

 

とうの昔に消えた私。

とうの昔に捨てた私。

 

そこから築き上げた別の私。

 

どこまで「生きる」ことが出来るのか。

どこまで「生きたい」と思うだろうか。

 

生き続けることを望んでいなかった私が

初めて「生きたい」と思った。

 

死ねる日を待っていた世界と

生きようと足掻く世界は

どう違うのか。

どんな世界になるのか。

 

その先にminatoが待っていて

直子姉ちゃんが待っている。

 

そう信じて

自分で決めた世界を歩いていく。

 

待っている人達がいるから。

帰る場所をくれた人がいるから。

私は限られた自由の中を走り回る。

 

どこにいても

何をしていても

それを見ていてくれて

共に笑い

ときに背中を蹴飛ばされ

ときに私のために怒ってくれる、

そんな「居場所」がある限り。

 

その「居場所」に傷だらけで戻ってきても

笑い飛ばしてくれると分かっているから。

不器用な優しさと厳しさで

堂々と立っている私の「居場所」。

それがある限り。

 

私は生きたいと思った世界を泳ぐ。