月詠み/4月編
入学、入社、すれ違う人達それぞれに新しい風が吹く。
私には「再」の風吹いた。
今月から居候が転勤になり、一人暮らしが再開した。
ストレスはだいぶ減った。
自分のペースで、自分の体調と向き合う日々。
それと同時に薬への不安や恐怖を再確認した。
大きな風となったのは「同級生との再会」である。
高校1年の冬、突然迫られた『故郷を棄てる覚悟』。
その日から15年の月日を経て、ようやく手に入れた自由。
故郷の同級生と過ごす時間。
私を長らく縛っていた鎖が1つ、外れた瞬間だった。
鎖が1つ、外れたことで大きな壁にぶつかる。
それは「どう生きていけばいいのか」。
過去に囚われ生きてきた人間である。
その過去が色鮮やかになると、足元が暗くなる。
自分がつくる影の存在が大きくなる。
これからは、それと向き合っていかなければならないのだろう。
過去から未来へ。
光差す方向を変えていかなければ、
過去の自分に申し訳ない。
止まっていた時間が動き出す。
再び歩き出すのだ。
出会いに感謝し、繋がりを幸せに。
来月はどんな私になっているのだろう。
ーーーーー月詠みーーーーーー