1130

月詠みを綴る前に。

大切な日を綴ることにする。

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今年で９年目を迎える。

街はクリスマスに向けて

早めのイルミネーションで飾られて

愛する人と手を繋いで歩いた日。

初めての街並み。

初めてのイルミネーション。

シンボルタワーに登り、

『永遠に結ばれる』という

ハート型のメッセージカードに

願いを込めた。

「本当かな？」私は言う。

「叶えるよ」彼は言う。

初めて心から愛した人。

人生を投げ捨てようとしていた彼。

「俺は君を幸せにしてあげられない」

そう彼は言っていた。

「幸せにしてもらおうなんて思ってない」

「私があなたを、幸せにする」

20歳になった私は

本当にそう思っていた。

【私がいないとこの人は死んでしまう】

自殺未遂をした私だからこそ、

彼が閉ざした心をこじ開けた。

私が仲間にそうしてもらったように。

若すぎた恋。

でも。

それが愛なんだと。

彼と過ごす日々の中で知っていった。

あの日から９年。

minatoが私のところに来てくれた日。

11月30日。

愛の深さに。

心の弱さに。

私たちは負けた。

それ以来

彼以上に

誰かを愛したことはない。

今でも思う。

もし。

あのまま一緒にいたら。

もし。

今も隣に彼がいたら。

きっと。

一緒に笑って、一緒に泣いて。

それでも前を向いて

歩いていただろう。

小さな目標を立てて

小さな幸せを見つけて

くだらないことで笑って

くだらないことで怒って

それでも認め合って、譲り合って。

大きな痛みは分け合って。

彼が隣にいた日々は

私の愛の全てだった。

もう。

会うことはない。

縁があるなら

また出逢えるだろう。

縁がないのなら

思い出のままでいい。

幸せでいてほしい。

もう。

自分が持っているはずの愛情を

使い切ってしまったかもしれない。

それほど。

愛した人。

愛のカタチが宿った日。

私は彼との思い出を忘れることはない。

忘れてしまうなら

今まで生きてきた全ての記憶を

まとめて忘れてしまいたい。

それほど、大切な人。

私の愛の全て。

始まりはあっても終わりはない。

形は変わろうとも。

それが私の思う【愛】。

minato。

今年も逢いに来てくれてありがとう。

彼と見上げていたオリオン座。

そこにminatoがいる。

今年で９回目の「おかえり」

今年も伝える。「愛してる」

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誰しも、心の中に

忘れたくない想いや

忘れたくない存在があると

私は思う。

だから。

忘れろなんて私は言わない。

丸ごと受け止める。

過去があるから今がある。

それなら過去を消してはいけない。

消していいものと

消さなくていいもの。

どうか。

間違わないで…

最後に。

この時期、私が星を見上げて歌う曲の

歌詞を載せておくことにする。

誰かの心に。

寄り添えますように。

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雨のにおいがした

アスファルトに寝転がって目を閉じる

溶けたアイスクリームのような

夢を見ていたんだね

夢で逢えたら何を話そう

この想いは風に消えて

夢で逢えたら君とふたり

消えてしまうのさ

君を乗せて走る自転車なら

お月様にも行けるだろう

いつまで経っても君は

きっと大人になれないまま

夢で逢えたら何を話そう

この想いは風に消えて

夢で逢えたら君とふたり

消えてしまうのさ

夢で逢えたら何を話そう

この想いは風に消えて

夢で逢えたら君とふたり

消えてしまうのさ

SONG by ムラマサ☆

    『夢で逢えたら』

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