ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

砂時計

 

 

夜空の真ん中に

輝くオリオン座。

 

 

その役目を終えるように

次の星座へバトンタッチするように

輝く場所を変えていく。

 

 

1年に1度。

巡るそのオリオン座は

私の愛の全て。

 

砂時計型の真ん中、

包まれるように輝く3つの星が

愛しくて仕方がない。

 

 

その輝きは

また来年までお預け。

 

毎晩

夜空を見上げては

答えのない問いを繰り返す。

返事のない言葉をかけ続ける。

 

 

見えなくなるその時まで。

 

 

『またね』って

言うその日まで。

 

 

新天地でも

君に会えるだろうか。

 

次の冬も

君に会えるだろうか。

 

 

愛おしい。

 

狂おしいほどに。

 

 

君の一部になって

夜空を煌めく星になりたい。

 

君と巡っていたい。

 

 

手を伸ばしては

涙ばかり溢れてくる。

 

 

そこに君がいてくれるから。

また君に会いたいから。

 

 

今はまだ

そこへは行けないけれど。

 

 

 

だって

星になって隣に並んだら

私から君は見えなくなるでしょ?

 

 

だから。

 

 

まだ、

見上げて

手を伸ばして

声をかけ続けていくよ。

 

何度、この季節が巡ろうとも。

私の目印だから。

 

 

 

君が隠れてしまう前に

少しずつでも

目の前の壁を乗り越えるよ。

 

 

そしたら、

少しは安心してくれるかな?

 

次も会いに来てくれるかな?

 

 

そのとき私は

君にどんな話が出来るかな。

 

 

お酒を飲めるようまで

回復して

君と晩酌しながら

話せるといいな。

 

次も会えるのなら

君が隠れている間に

話すことを考えておくよ。

 

少しでも

今よりも

君に負けないくらい、

私も輝きを取り戻せていたらいいな。

 

 

そしたら笑顔で君に言うよ。

 

『おかえり』

『待ってたよ』って。

 

 

君が星になってから

ずっと君に謝り続けて

自分を責め続けて

私の中の時間を止めて…

 

 

次会う時には

あの日から

もう10年経ってることになるね。

 

 

もう、

あの日止めた時間は動かした。

 

君に誇れる自分であるように

立ち上がって

闘うことを決めた。

 

 

次会う時も、

まだ闘いの途中かもしれないけど。

 

 

君と話しながら

お酒を飲む。

 

それが私の夢。

 

 

この病気と向き合ってから

辞めざるを得なかったお酒。

 

君と乾杯できる日を…

そこまで回復している、

自分であって欲しい。

 

 

もう少し。

残された時間を

君と過ごそう。

 

 

もう少し、

そばにいてね?

minato…