理由

新しい家が決まり、

いよいよ実感が湧いてくる。

踏み出すんだと。

実感すればするほど

やることが多すぎて

脳内回線がショートする。

何から手をつければいいのか

何をしなければいけないのか

どこにいかなければいけないのか

人よりも物事を深く重く、

尚且つ

順番を決めなければ

不安で落ち着かない。

それが発作に繋がる。

分かってるからこそ、

浮かんだことをその都度

手帳に書き

整理をして

思考を組み立てていく。

今、それが出来ないでいる。

出来ないことに尚更

不安になり恐怖に変わる。

時間は止まってはくれない。

その時間の流れの速さに

心が追いつかない。

だが、

もう走り出していることに

変わりはないのだ。

ペース配分を

間違えないように。

コースを間違わないように。

逆走しないように。

残り何ｋｍあるかも分からない、

そもそも何ｋｍ走ればいいのかも

分からないマラソン。

その不安は

想像を遥かに超えていた。

それだけは確かだ。

そのマラソンに

休憩地点で水をくれる仲間も

声援を送ってくれる仲間も

一緒に走ってくれる仲間もいる。

孤独なマラソンではない。

それも。

今分かっている確かなこと。

あとは

己次第だということも。

今起きていること全てが

現実なんだと。

自分が選んだ道だと。

自分を信じるために。

それが

走り始めた理由だと。

自分に言い聞かせながら

私は走っていく。