ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

本物の私

 

 

消えて欲しい。

消さなきゃいけない。

 

『ぽン』であるために。

 

 

何十枚もの仮面を被って

何十枚もの着ぐるみを着て

本物の私が見えないように

必死に隠してる

 

でも。

1枚でも仮面が破れれば

1枚でも着ぐるみが破れれば

本物の私が一気に

外に出せと暴れ出す。

 

その先にあるのは

崩壊しかないのに。

 

罪悪感でしかないのに。

 

本物の私は

家族に棄てられたとき、

小学3年で死んだ。

殺した。

殺された。

 

 

だから本物の私はもういない。

 

 

今の私はただの器。

 

 

あれから色んなことを経験して

作り上げた『私』。

 

とても脆くて弱くて。

その中に本物の私の欠片も入ってる。

 

 

それを誰かに理解してもらおうとは

思ってない。

 

理解して、包んでくれて、

丸ごと守ってくれたのは

たった1人だった。

 

 

どんな私でもいい。

 

 

そう言って

暴れ出す私をいつも、

何も言わずに抱きしめてくれた。

 

本物の私、記憶の一部分。

それが煙のように私を覆っても

引きずり出してくれた。

 

 

でも。

 

 

その人はもう。いない。

 

 

こんな借り物の私を

抱きしめてくれる人も

 

きっともう。いない。

 

 

呆れられる。

嫌われる。

離れていく。

 

 

だから、

何十枚もの仮面を被り

何十枚もの着ぐるみを着る。

 

 

そうして出来上がったのが

『ぽンすけ』。

 

もう1人の私。

 

 

本当の私は

独り

閉じ込めた本物の私と闘っていく。

 

 

私の宿命。

 

 

消えて欲しい。

消さなきゃいけない。

 

 

でも、

 

 

共存していかなきゃいけない。

 

 

茨の道。

 

 

出口のない深い闇の中で。

 

 

光も見えない真っ暗な道を。

 

 

本当の私は歩いている。

 

 

 

『ぽンすけ』が

みんなの愛に包まれて

笑っていられるなら。

それでいい。

 

 

 

本当の私はどこまでも。

暗闇の中。