ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

いってらっしゃい

 

いつも通りの朝。

 

いつも通り駅まで送って

いつも通り『いってらっしゃい』と言った

 

いつもと違うのは

これが最後の『いってらっしゃい』

だということ。

 

『おはよう』も

『おやすみ』も

『おかえり』も

『ただいま』も

『いってきます』も

『いってらっしゃい』も

 

全部、最後。

 

高校3年生だった彼と出会い

いくつもの分岐に彼がいて

いつも私の背中を追いかけてきた。

 

私が立ち止まって

振り返って

彼と向き合ったときから

変わってしまった。

 

一緒に並んで歩く。

 

それは出来なかった。

 

 

それが出来ていたら

傷つけ合うことも無く

すれ違うことも無く

これからの人生を一緒に

手を取り合って歩いていけただろう。

 

それが出来なかった。

 

私は病に負けた。

彼は欲に負けた。

 

お互いがちゃんと立って

歩みを止めなければ

結果は違っていただろう。

 

 

甘やかした私も悪い。

甘えていた彼も悪い。

 

人間関係において

100対0のことなんてない。

 

どこかが欠けているのが人間なら

補っていくのが人間関係であると

私は思う。

 

そうなれなかったのは

お互いの責任。甘さ。

 

 

 

 

 

いつだって君がいた。

 

 

でも、これから私が歩く道、

君が歩く道。

もう交わることはない。

 

交わってはいけない。

 

 

10年間、

君と何度も喧嘩をして

君とくだらないことで笑って

たくさんのことを

共有し合ってきた。

 

 

私は君と出会ったときのような

弱さを強さに変えて

力強く立っている私に戻るよ。

 

 

10年間、ありがとう。

 

 

迷わず、諦めず、甘えずに

自分の道を歩いてください。

 

 

私は私が選んだ道を行くよ。

 

 

 

10年分の感謝を込めて

ありがとう。

 

『いってらっしゃい』