ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

独立記念日

 

 

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2015年12月29日

 

長年の母からの呪縛から

ようやく飛び出した日。

 

3年前。

夏頃から準備を静かに進め、

作戦を練り

たくさんの人の手を借りて

ようやく居場所を作った日。

 

 

置いてあるほとんどのものが

当時勤めていたNTTの仲間からの貰い物。

 

 

テレビは後輩からのお下がり。

カーテンは後輩からのプレゼント。

電気ストーブも

ドライヤーも

私を公私共に慕ってくれた後輩が

プレゼントしてくれた。

 

出窓の分のカーテンは

姉と慕っている先輩の手作り。

 

ダイニングキッチンには

その仲間達と一緒に作った、

カウンターテーブル。

 

その仲間以外にも

私の独立が社内に広まり

「これ必要?」

「買い換える予定なんだけど…」と、

先輩方からも

衣類の収納ケースや掃除機、

未使用のお皿とグラスをくれた。

 

同期からは

ドナルドのコロコロやマグカップ

「お土産」と言いながら

何点ものドナルドグッズを

プレゼントしてくれた。

 

そして何より。

 

姉と慕っている先輩からは

何万もする食器棚が。

 

会社のみんなが

私の独立を自分のことのように

喜んでくれた。

 

 

あれから3年。

 

 

私はさらなるステージへと

進もうとしている。

 

 

 

この3年は

あっという間で。

本当なら

まだバリバリのキャリアウーマンで

テレフォンアドバイザーとして

先頭に立って

みんなを導いているはずだった。

 

「インストラクターになって新人教育をしたい」

「自分の経験や先輩からの教えを後輩に繋げていきたい」

そう思って走り続けていた。

 

その先が崖だとは

思ってもいなかった。

 

この3年間、

一体私はどうやって息をしていたのだろう。

 

 

そう思いながら

もうすぐこの部屋を去る現実を噛みしめる。

 

 

初めて自分で掴んだ居場所。

初めて自立をした場所。

 

 

たくさんの仲間に囲まれて

笑っていた日々。

 

 

 

全部、置いていくよ。

 

 

 

 

みんなが砂を固めてくれて

手を貸してくれて

一緒に作った砂の城

 

 

サヨナラだよ。

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

今年で最後の独立記念日

 

 

この場所があったから

私は母といる生活から抜け出せた。

 

 

これからは

自分の足でちゃんと歩き直す。

 

 

倒れても

苦しくても

辛くても

 

 

私が生きた証は

自分でしっかり歩いて残していこう。

 

 

 

ありがとう。

 

救い出してくれて。

 

 

 

もう少しだけ

一緒にいようね。

 

 

 

笑顔でサヨナラが言えるように

振り返らないように。

 

 

あの日の仲間の笑い声が響くこの部屋。

 

 

 

この街を

この部屋を出るその日まで。

 

 

 

その日の仲間の笑顔が消えませんように。