ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

 

【当たり前】

 

これが出来なくなったのが2年前。

 

【働いて当たり前】

【料理するのが当たり前】

【洗濯するのが当たり前】

【掃除するのが当たり前】

【朝、起きるのが当たり前】

【夜、寝るのが当たり前】

【ご飯を食べるのが当たり前】

 

【死ぬまで生きるのが当たり前】

 

 

当たり前だったことが

出来なくなったとき。

私はその度に自分を責めた。

 

 

〈なんで出来ないんだ〉

〈どうして動けないんだ〉

〈なんで働けないんだ〉

〈なんで吐いちゃうんだ〉

〈なんで眠れないんだ〉

〈どうして言葉が発せないんだ〉

〈なんで笑えないんだ〉

〈なんで涙も出ないんだ〉

 

〈なんで生きてるんだ〉

 

 

姉さんは

そのときの私のことを振り返り

『ただの屍だった』と言った。

 

 

当然のように出来ていたことが

突然出来なくなる。

怖くて堪らなくなる。

これからどう生きていけばいいのか

分からなくなる。

不安に心は押し潰される。

 

それなら

生きる意味などないと。

心も、

身体も、

脳も。

機能しなくなる。

 

誰が決めたか分からない、

【当たり前】に分類されること。

【出来て当然】と言われること。

 

 

突然、

それら全てを

奪われたことがありますか?

 

手のひらからこぼれ落ちていく、

そんな感覚に陥り

絶望したことがありますか?

 

拾っても拾っても

零れていくんです。

 

大切なものだけがこぼれ落ちて

いらないものだけが膨らんでいく。

 

【自責】というものだけが

膨らんでいく。

 

出来ない自分が悪い。

分からない自分が悪い。

 

 

今ようやく、

【当たり前】を拾って

ポケットに入れて

落とさないように

一つ一つ丁寧に、大切に、

拾い集めています。

 

またこぼれ落ちてしまうかもしれない。

そんな不安と闘いながら、

〈でも、また拾えた〉という事実に

嬉しさや幸せを噛み締めて、

〈またこぼれたら拾えばいい〉

そう思っています。

 

〈出来た〉という事実に

変わりはないから。

 

 

【当たり前】を

【当たり前】だと思わないで

今あるもの、

これから掴むものを

大切にしてください。

 

 

私は今、

幸せです。