ぽンすけ。ブログ

主に闘病記。タイトル【欠陥品】は病気の発症とされる時期(生い立ち)について。毎月末に【月詠み】として1ヶ月の軌跡をまとめています。他は思ったこと、言えないこと、言いきれない想いを綴ってます/⚠閲覧は自己責任

スタートライン

 

昭和63年。

 

私は生まれ、

数ヶ月後

時は平成へと移り変わった。

 

駆け抜けた平成。

 

自分が生まれる前の

知らない時代を

ビデオや教科書、

現地で触れ

その時代を生き抜いた人の肉声で

当時の過酷さを聴いた。

 

それが出来た私たちの世代は

恵まれていると思う。

 

受け継がれ

引き継がれていく時の中。

 

今度は私たちが次の時代へ

引き継いでいく。

 

どこまで。

新しい時代になろうとしているのか。

結果、何も変わらないかもしれない。

世界平和を願い、訴え

世界の荒波に呑まれることなく

私たちが生きる国は

強く、賢く

そして

優しくなければならない。

 

人の痛みに目を逸らさず

生きる理由を探す者たちへ

道を示してくれる国であって欲しい。

たくさんの選択肢の中で

自分で選び歩ける世界であって欲しい。

 

俯き歩く人々の顔が

1人でも多く

前を向き

上を向き

隣合う人と笑い合える世の中になって欲しい

 

 

私はそう願うことしかできないけれど

せめて

私と隣合う人には

笑っていて欲しい。

 

泣いたあとは笑い合いたい。

 

喧嘩したあとでも笑い合いたい。

 

笑顔は心の栄養。

涙は心の浄化。

どちらも大切だと思うから。

 

新しい時代が

誰かにとっての転機となり

誰かにとってのエネルギーになり

誰かにとっての幸せの象徴になって欲しい

 

それが、私の知っている誰かなら

私は幸せだ。

 

私が送り出すと決めた人たちなら

私はこれ以上ない程、幸せだ。

 

それだけで

私は昭和と平成を生き

令和へと命を引き継いでよかったと

私は心の底から笑えるだろう。

 

数十年後。

 

そんな私に会いたいと願う。

 

 

 

この時代が

誰かの幸せの

スタートラインでありますように。

 

きっと数ヶ月後の私は

今の私を振り返って

『よくそこまでやったな』と

言えてる私なのだろう。

 

きっと数年後の私は

今の私を振り返って

『そりゃこうなるよ』と

今よりもっと壊れた私は

思ってしまうのだろう。

 

何もいい事なんてない。

 

人よりやらなきゃいけない課題が

多い人生なだけで

それをクリアしたからといって

幸せですか?と問われたら

NOと迷わず言うだろう。

私がしてきたことが

誰かの背中を支えて

その背中を押して送り出せて

ようやく報われると思っている。

 

報われる=幸せではないのだ。

 

本当は

 

今にも崩れそうな私を

支えてもらいたい。

 

今にも暴れだしそうな私を

ただ、

抱きしめてくれたら。

 

無理して笑っている私の隣で

ただ、

変わらない笑顔を向けてくれたら。

 

フワフワ夢の中を漂う私を

引きずり出してくれたら。

 

そんな人が居てくれたなら。

 

 

 

そうやって涙を流す度に

今でもあなたの笑顔を思い出すよ。

 

何も言わずに抱きしめてくれた温もりも

私よりも先を歩くその後ろ姿も

振り返ってみせる笑顔も。

 

 

あなたのような人になりたいと

どこかで思い続けていたよ。

 

たとえあなたに二度と会えなくても。

私を通してあなたに会えたらいいと。

 

気づいたら

私と出会ったときのあなたの年齢を

私は追い越していたよ。

 

 

あなたの後ろ姿を追いかけて。

 

追い抜いて。

 

薄れていく記憶に怯えている。

 

 

 

朝、目覚めた時。

ふと、喪失感に襲われた時。

あなたの名前を呼ぶよ。

 

私の中に

あなたが残っていることを確かめて

また大事に仕舞うんだ。

 

Minatoと一緒に。

 

まだ、消えて欲しくないんだ。

 

まだ。

 

残ってて?

 

あと少し。

 

そしたら

あなたを

 

手放すから。

 

朝起きると

昨日あったはずのものが

自分の中から無くなっていて

 

時間が経つ事に 

残されていたわずかな何かが

こぼれ落ちていく

 

そんな感覚に日々追われていて

もう

何もない気がしてる

 

いや、

とっくに無いんだと思う

 

それと必死に闘って

抗ってる

 

もう

 

疲れた

 

新しい街

 

この街に来て16日目を終えた。

 

前より少し歩くのが速くなった。

前より少し

顔を上げて歩くようになった。

前より少し

自分が小さく思うようになった。

 

生き急ぐように。

 

見え始めたゴールに

足早に近づいているように。

 

見え始めたゴール。

 

始まりと共に姿を見せたソレは。

 

私を前へと押し出すと同時に

その先は崖だと見せつけてくる。

 

ゴールじゃないんだ。

 

走り続けたその先は。

 

 

笑顔で振り向いている私がそこにいる。

 

たくさんの人達の間を駆け抜けて

走り続けたその先に。

 

 

待つのは

 

 

 

「終わり」なんだ。

目標、その先へ


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3月24日。

三人称によるSANNINSHOW vol.14

私は開催地の新潟にいた。

 

約2年前。

トークイベントに行きたい】

【行けるように治療に専念しよう】

そう思った。

そこを目標にしていた。

 

そのために少しづつ

別のイベントに参加したり

乗れなくなってしまった電車を克服したり

暁天さんの公開稽古や

ワークショップに1人で参戦してみたり

フォロワーさんに会いに行ったり

挑戦をし続けてきた。

 

勿論、その度に

反省することも多かった。

『カフェインの摂りすぎはダメ』

『スポーツドリンクにする』

『東京都内の運転は危ない』

 

基本なことなのかもしれないが

約1年引きこもっていた私は

完全に外の世界の歩き方を忘れていたのだ。

 

人の多さに落ち着きもなく

忙しく歩く人の流れの速さに戸惑い

いつも『置いていかれている』と

見えないものに怖がっていた。

 

それでも。

私は前に進み続けた。

1歩進んでは3歩下がる。

それでも。

進んだことに変わりはない。

それでも。

落ち込んだことがほとんどだ。

どうしてダメなんだと問い続けた。

 

この数ヶ月間。

何度も自問自答を繰り返し

それでも挑むことにした。

【無理かもしれない】

【出来ないかもしれない】と

動くことを躊躇して

闇に飲み込まれていた私。

 

それを

【やってみてから考えよう】

【ダメだったら考えよう】と

まず動くことにした。

自分の芯、

自分の信念、

思い描く未来図。

動かなければ届かないと思うようになった。

 

そして。

私は2年前に決めた目標。

【SANNINSHOWに参戦する】

その目標を果たした。

 

目標を果たせたことに

言葉よりも涙が溢れて止まらなかった。

ここに至るまで

罵声も批判の声も浴びせられた。

目に見えない病気と闘う私に

向けられたのは【邪魔】【迷惑】。

それを跳ね返そうと足掻いてきた。

 

その結果がこのステージ。

初めて味わう空気。

一体感で溢れる温かい場所。

 

私はいつの間にか存分にそのステージを

心の底から楽しんだ。

【ありがとう】と

何度も心の中で言っていた。

 

 

このイベントに参加することが

ゴールだと思っていた。

でも私の心はその先を見ていた。

 

【ここは通過点】

【頑張ったご褒美】

【またここから】と。

 

 

2年前に比べたら奇跡に近い。

でも奇跡じゃない。

軌跡だ。

 

私が生きた証明だ。

 

足掻いて

抗って

這い上がってきた証。

 

誰に何を言われようと私はそう思っている。

 

このイベントに来れた。

最後まで見届けた。

最後まで私は立っていた。

 

それが答えだ。

 

 

だから。

 

 

私は歩みを止めない。

 

私の目標は別のところにある。

 

 

葛藤の中で見つけた夢。

そこに向かう道中で

またこのイベントに戻ってくる。

自分へのご褒美。

生きる活力に変えて

私は上を向いて歩く。

 

手を伸ばす。

 

なりたい自分を見上げて

掴むために前に進む。

 

もう

蹲り続けてる私はいない。

 

蹲っても

私はまた立ち上がれる。

 

このイベントに戻ってくるためにも。

自分の夢を追いかけるためにも。

 

私は私を生きる。

 

 

そう思わせてくれた

全ての人に。

三人称の存在、御三方の姿に。

 

心からありがとうございます。

 

また会えるように。

みんなの笑顔に会えるように。

 

 

私は笑って生きる。

 

 

またここから。

 

 

私の軌跡は始まる。

生きる世界

 

この生まれおちた地を離れるタイミングで

たまたま行き続けられた派遣先で

いつの間にか必要とされていて。

 

1人でいいと

誰かと仲良くしようなんて

思ってもいなかったのに。

どうせ居なくなるんだからと。

私のことなど誰も知らないまま。

やれることをやればいい、そう思ってた。

 

でも気づいたら

私の周りには必ず誰かがいて

くだらないやり取りをする仲間がいて

初めて現場に来た人の

先頭に立って教える側になっていて。

 

「週末にまた会える」と

当たり前のように

私のことを待つ仲間達がいる。

 

この地から離れることを

引き止めるかのように。

 

この地から離れると決めて

自分の道を歩くと決めて。

無茶なことをしようとしている私への

ささやかなプレゼントだと思っている。

 

慣れない土地で

初めましての職場に行く。

これがどれほど私の心の負担になるか。

 

分かっていてこの道を選んだ。

分かっているからこそ、選んだ。

 

とうの昔に消えた私。

とうの昔に捨てた私。

 

そこから築き上げた別の私。

 

どこまで「生きる」ことが出来るのか。

どこまで「生きたい」と思うだろうか。

 

生き続けることを望んでいなかった私が

初めて「生きたい」と思った。

 

死ねる日を待っていた世界と

生きようと足掻く世界は

どう違うのか。

どんな世界になるのか。

 

その先にminatoが待っていて

直子姉ちゃんが待っている。

 

そう信じて

自分で決めた世界を歩いていく。

 

待っている人達がいるから。

帰る場所をくれた人がいるから。

私は限られた自由の中を走り回る。

 

どこにいても

何をしていても

それを見ていてくれて

共に笑い

ときに背中を蹴飛ばされ

ときに私のために怒ってくれる、

そんな「居場所」がある限り。

 

その「居場所」に傷だらけで戻ってきても

笑い飛ばしてくれると分かっているから。

不器用な優しさと厳しさで

堂々と立っている私の「居場所」。

それがある限り。

 

私は生きたいと思った世界を泳ぐ。

0315

 

君が生まれた日に。

 

私は

人生の再スタートの日に。

 

ここから始まる全て。

上書きした私でまた歩き始める。

 

君が生まれた日に。

 

私も生まれた日に。

 

リセットはできないけれど。

 

書き足される新しい住所。

書き直す、父から最後に託された姓へ。

 

今日ここから。

 

できる限りのものは置いて。

できる限りのものだけを持って。

 

私の歴史に刻む3月15日。

 

君が生まれた日。

 

 

私の歴史が変わる日。

過去と、今

 

「進学」

「運転免許 取得」

 

この時期になると耳にする嬉しい報告。

 

12年前を思い出す。

 

私は進学したかった。

でも

『お前にその資格はない』

『お前に出す金もない』

そう親に言われた。

 

奨学金も考えたけど

『借金するつもりか、父親と同じように』

そう親に脅された。

 

【お母さんが正しい】

【お母さんに怒られる】

【お母さんに殴られる】

【お母さんに置いていかれる】

 

そう洗脳されきっていた私は。

 

進学の道を断つしかなかった。

 

入社する際、

〈運転免許必須〉という条件があり

『倍にして返せ』

そう母に言われ

アルバイトを2つ掛け持ちしていた私は

早朝にコンビニでアルバイト

そのまま教習所

夕方にはスーパーのレジで夜までアルバイト

 

そんな毎日だった。

 

入社の条件で〈運転免許必須〉が無ければ

免許取得さえ親は許さなかっただろう。

 

その後の車購入も

『倍にして返せ』

『死ぬまで働け』

そう親に言われ続けた。

 

実際、

私の給料は全部

母が徴収していた。

 

厳密に言うと

私は自分の口座を持っていながら

カードも通帳も取り上げられたのだ。

引き落とせるのは母だけ。

使えるのは母だけ。

 

いくら働いても

毎日100円しか貰えなかった。

 

(お金を貯めて進学しよう)

入社当時、私は心に決めていた。

それほどまでに学びたいことがあった。

 

(3年。3年は耐えよう)

そう考えていた。

きっと母は貯金してくれている。

3年も働けば許可してくれるはずだ。

 

どこまでも

母を信じていた。

 

毎日、罵倒され殴られ

奴隷のように扱われていたのに。

母を信じていた。

味方だと信じようとしていた。

 

1度は母に棄てられた。

でも7年後には戻ってきてくれた。

 

都合のいいように

本質から目を背けて

自分を保つために

母を肯定していた。

 

そうしなければ

私は壊れてしまう。

どこかで分かっていたのだ。

 

そんなことでしか

身を守る方法が分からなかった。

 

 

そんな私が

目の前にいるような感覚になる。

12年前。

夢も希望も取り上げられ

自ら掴みに行くことさえできなかった私。

 

母から逃れる方法も分からず

母から逃れて生きることは

【怖い】と思っていた私。

 

【殴られる方がマシだ】と

棄てられることの恐怖から抜け出せず

どんなことをされても

母の元にいようと必死だった私。

 

母の求める娘でいなければと。

 

そんなあの頃の私。

 

フラッシュバックする頻度が

増えたような気がする。

 

ハッキリと覚えてる訳では無いが

フラッシュバックから現実に戻った時

あの頃の光景だけが頭に残る。

三者の目線で

蹲る私と、それを見下す母の姿。

ズキッと痛む頭に

その光景が写し出される。

 

 

今、

【こんなときに親に頼れたら】と

思う時が多々ある。

 

生活費さえ無い時。

発作が起きた時。

迷った時。

わからない時。

 

【相談出来たらいいのに】と。

 

そんな家族がいたら

面倒かもしれないけれど

心の拠り所にはなるんだろう。

 

<帰れる場所>

それが家族なんだろう。

 

 

私には無い。

 

そんな場所にはならなかった。

 

<帰りたくない場所>

そうなってしまった。

 

でも

あの時、教習所に行けたのも

その後、車を買ったのも

親がいたからだ。

 

親がいたから

【親はいらない】と分かった。

 

最初からいなかったら。

最初から手を貸してくれなかったら

今の自分は無い。

 

良くも悪くも。

 

私は存在すらしていないのだ。

 

どれだけ恨んでも

どれだけ脳内で親を殺していても

完全に消えてくれないのは

分かっているからだ。

 

 

【当たり前のことなんて1つもない】

それを教えてくれたのは

 

他でもなく

母親だから。

 

些細な言葉に敏感になる

 

 

新居に備えて用意しなくては

ならない費用

 

その前にかかりつけの心療内科

払わなければならない費用

 

そもそも

新居に荷物を置きに行くまでの費用

 

止まったままの携帯の費用

 

借金返済

 

働いても働いても足りないお金

 

毎日毎日

頭の中は数字だらけだ

 

その上

転入先の市役所で

やらなければならない手続き。

 

自立支援医療の申請

精神障がい者手帳の登録変更

住民票閲覧制限の申請

 

ただ1枚、

転入届を出せばいい話ではない。

 

 

【普通】の人が転居するのと

精神疾患者】が転居するのとは

全く異なる事実。

 

それを全部1人で

やらなければならない事実。

 

これからの人生のために必要なこと。

 

 

だけど。

 

 

今の私に必要なのは

【安心感】であり【充実感】

 

やり切った証明。

 

まだそれらをやり切れていない私は

 

ただ

 

ただ

 

 

数字に追われる日々だ。

 

 

自分で決めたことだから

弱音も吐けない。

 

引き返せない。

 

分かってる。

 

 

分かってる。

 

 

だから

 

 

わかってよ…

 

 

いつもの私じゃないことに

 

気づいてよ…

 

 

些細な言葉も

今の私は笑い飛ばせない

 

 

優しくしてなんて、言わないから

 

 

鋭いだけの言葉の刃なら

今は

しまって欲しい

 

曇天から


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平成31年3月1日。

 

私は。

 

人生に

一区切りの【、】を打った。

 

どれほど

この【、】を打つのに

悩み

考え

迷い

 

どれほど

周りの人の力や

言葉に勇気をもらったのだろう

 

 

「あなたは間違えてない」

そう言って肯定してくれた人達

 

「お前がどう生きたいかだ」

「お前はどうしたいんだ」

「答えも、やることも、決まってるだろ」

そう言い続けてくれた人

 

 

自分で自分自身を

肯定できない私

 

いつだって

誰かが肯定してくれた

 

いつだって

立ち止まる私の背中を

押してくれた

 

 

曇天の空に

いつだって光を差し込んでくれた

 

この空のように

 

 

見上げるよ

 

顔を上げて

堂々と歩くよ

 

 

そこに光があるなら

 

そこに光があると

私は知ったから

 

 

見失うこともあるけれど

そのときはまた

 

 

見上げるよ

 

夜空の星だけじゃなくて

 

 

私を照らす光に

手を伸ばすよ

 

 

私を取り戻すために

月詠み/2月編<2019>

 

今月は慌ただしく

急かされたような1ヶ月だった

 

 

ーーーーー月詠みーーーーー

 

月初めからバイトを詰め込み、

突然の環境の変化に

心は限界を訴え

それでも立ち上がり

〈社会人に戻るために〉

何度もそう言い聞かせた。

 

そして、

新しい生活を守るために。

 

前厄の年。

大杉神社へ参拝し

ご挨拶と誓いを唱えた。

それに応えるように

引いたおみくじにこんな言葉。

 

 

【千早振る  神代ながらに身を清め

御祖(みおや)の神を 拝み まつる】

______________

最初は危うく心配な事があるが

神代さながらにお詣りすれば

決して迷うことは無い。

後には何事も平和に収まる。

総て小さなことにも注意して進めば

幸運が開ける。

______________

 

私がしようとしていること。

私が常に足踏みすること。

見透かされた気がした。

 

進めと。

背中を押された気がした。

 

それでも

葛藤も苦悩も続く。

 

祖母のお墓参りへ行き

問いかけ続けた。

 

これでいいのか。

 

きっと今まで

たくさんの分岐点があった。

その分岐で私は

間違えてきてしまった、

そう思い続けている。

 

いや。

〈間違え〉にしてしまった。

 

振り返った時

いつだって後悔ばかりだった。

別のルートを行けば良かったと

なぜあのルートを選ばなかったのかと、

自分を責めることも少なくない。

 

今回ばかりは

反省はしたとしても

後悔はしたくない。

 

このルートで良かったと、

このルートを選んだ自分を誉めたい。

 

足掻いては立ち止まり

うずくまり

それでも立ち上がり。

 

私は立っていたい。

 

そのための苦難だと

言い聞かせる。

 

苦難無しで掴める幸せは無い。

 

小さな光でも掴んでいく。

 

 

 

3月は

私の人生最大の分岐点だ。

 

乗り越えられるか

正直、自信はない。

 

道は作ったのに

立ちはだかる大きな壁。

 

これを越えなければ

その先へは進めない。

 

私は乗り越えられるだろうか。

 

3月の私に

密かにエールを送り続ける。

 

 

 

『光を掴め』と。

 

ーーーーー月詠みーーーーー

 

 

私は必要な人間ではない

必要だというのなら

それはきっと

【(都合の)いい人だから】だろう

 

植え付けられた考え方

押し付けられた生き方

私は私をかき消して

誰かが求めた私になる

 

人間不信

 

母が長年にわたり

私に教えてくれたこと

 

【人を信じるな】

【お母さんだけが正しい】

 

洗脳され続けた私の脳

今でも消えない

 

でも

いつだって葛藤なんだ

 

母の教えを否定し

自ら考え

人を信じてみようとする

 

自分を信じてみようとする

 

【孤独】

【裏切り】

【虚無】

【不信】

 

私がいても居なくても

この世界は成り立つ事実

私がいても居なくても

みんなが笑ってる事実

 

押しつぶされる

 

どうにかして

私の居場所を探すけど

 

 

かき消した〈私〉は

いつまでも見つからないんだ

 

笑い声も

楽しい会話も

楽しいゲームも

 

いつだって【孤独】が付き纏う

 

 

〈私なんて居なくていいんだ〉と

 

 

色んなことから

這い上がってきた

 

 

でも

 

 

これだけは

 

きっと

 

 

一生抗えない事実

 

遅れてごめんね


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2月13日。

亡くなった祖母の誕生日。

 

約束していた。

11月21日の命日の日。

 

『誕生日にまた会いに来る』と。

『ビール持ってくる』

『タバコ、一緒に吸おう』と。

 

 

だけどその日。

私は体調も、心の調子も悪く、

誕生日に会いに行けなかった。

 

それを思い出せと言わんばかりに、

昨日。

身体が重くて横になると

何故か魘された。

夢を見た訳でもない。

 

すぐに思った。

【ばーばかな】と。

 

 

土曜にバイトへ行った時、

面倒を見てくれる社員さんに

「月曜はバイト入るよ」と

言われていたはずなのに

休みになった。

 

【ばーばだろうな】

またもや、私はそう思った。

 

言い出したら聞かない人で

人一倍頑固で

鬼のように気の強かった祖母。

不器用過ぎて

感情をうまく言葉にできず

いつも感情とは裏腹のことを

ついつい言ってしまう祖母。

 

そんな祖母だ。

 

迷わず

ビールと日本酒を買ってお墓へ。

 

水を汲んだバケツを持って

お墓の前に立つ。

枯れた花を片付ける。

そのとき。

カモフラージュ様の伊達メガネが

バケツの中にポチャン。

 

 

「ばーば…ごめんって…」

そう言いつつ

まずは、

ひいばーちゃん。

日本酒を備えて

手を合わせる。

 

<いつも見ててくれてありがとう>

<禁酒解禁したらお酒一緒に飲もう>

<宮城の地酒、おいしいらしいよ>

<連れていくから、待っててね>

 

ひいばーちゃんには

そう心の中で伝えた。

 

 

そして、

ばーば。

 

 

ビールを置いて

ばーばの分のタバコに火をつける。

そして、自分の分も。

 

「遅くなってごめんね」

 

近況報告…というよりは

問いかけ続けた。

 

「これでいいと思う?」

「間違ってないかな?」

 

不安を全部、問いかけた。

 

問いかけたあと

一息つくと。

不思議と

私の口から答えが出る。

 

「正解かどうかは自分が決めるんだよね」

「これが正解だと思わなきゃ、だよね」

 

不思議なものだ。

 

問いかけには応えてくれないが、

心はスっとなる。

何か見えてくる。

 

「来月、また来るわ」

「転居する前に」

「今度は姓も戻した私で会いに来るよ」

「それまで、力貸してくれ」

「踏ん張っからさ」

 

そう伝えた。

 

墓地の入口に立つと、

祖父家のお墓が見えることに

今更ながらに気づいた。

遠くからでも

堂々とコッチを見ている。

 

それは生前と変わらない。

姿勢よく

スラリと立ち、

金髪のショートヘアを

スっとかきあげていた祖母。

 

私はあなたの孫。

 

あなたの強さも、頑固さも

負けん気も、根性も

私は引き継いだ。

 

貫き通す生き方も

私の中にあるはず。

 

【やってやんよ】

遠くから祖母のお墓を見ながら

私は心の中でそう伝えた。

 

 

また、来月。

本来の私に戻った姿で

会いに行こう。

 

【行ってきます】と

胸を張って言えるように。

 

まだまだ私は足掻き続ける。

 

 

祖母が誇れる孫で有るために。